「正月ぼっち」を経て「卯年」に願う

一人で過ごす「正月ぼっち」を選択し、辿り着いた「卯年」の願いとは?
富岡悠希(夫婦問題ジャーナリスト) 2023.01.04
誰でも

明けましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。

1月4日という配信日にあわせ、新年の挨拶から書き始めました。初回となる前回の配信日は、2022年10月30日。そこからの2カ月間は、まさに「光陰矢の如し」の言葉通りでした。

特に同年12月は、充実していました。プレジデント・オンラインに専業主婦経験を持つ元地方局アナウンサーのインタビュー記事を掲載。転載されたヤフーニュースで約1千件のコメントをもらいました。

弁護士ドットコムニュースには、記事3本を出しました。①新宿・歌舞伎町のトー横キッズ、②同じく歌舞伎町の立ちんぼ女性、③関西の味噌会社の役員報酬をめぐる裁判、です。①②と③の間には、かなり振れ幅がありますよね。

そして、JBpressでの「『日本の夫婦の今』を明らかにする」連載、2本。テーマは義実家への帰省問題が一つ。もう一つは、拙著『妻が怖くて仕方ない』で対談した国際政治学者・三浦瑠麗さんが指摘した「夫の成功体験」としました。

同年11、12月の2カ月間は、取材と執筆にかなりの労力を割きました。正直に申し上げると、40代半ばの身には、少々オーバーワーク気味。そこに3人の子どもを抱える、共働き世帯の「夫業」も絡んできます。

我が家では、洗濯物と掃除の主担当は、僕です。12月ぐらいになると太陽が弱くなり、洗濯物がとたんに乾きにくくなります。手間が増えます。

さらに12月には「サンタ業務」という重大ミッションも。小学4年生の長男も含め、我が家の子どもたちは、サンタクロースの存在を信じています。欲しいプレゼントを聞き出し、購入した後、しっかり隠しておく。

12月25日未明に並べておき、子どもが寝ている間に、サンタが来たことにします。楽しいのですが、なかなかに大変です。

「疲れも溜まっているし、ちょっとあれこれお腹いっぱい」。こんな感覚を抱えた僕は、この年末年始を「ぼっち」で過ごすと決めました。

皆さんは、「クリぼっち」という言葉を聞いたことはありますか? 「クリスマスに一人ぼっち」の略語です。

これと同じく、「大晦日ぼっち」「正月ぼっち」としました。妻子は妻の実家に帰省しました。新型コロナウイルスの感染拡大以降、僕は行かなくなっています。気を遣う義実家に、お金と時間をかけて訪問する価値を感じなるなりました。

例年だと自分の実家には行くのですが、今回はやめました。ともかく、ぼっち時間を確保し、妻との関係をどうしていくべきか考えたかったからです。

『妻が怖くて仕方ない』の取材で、4人の専門家に取材し、三浦さんと対談の機会を得ました。大いに反省し、気づきもあったのですが、妻との関係改善に結びついていません。

すぐには好転しないという予想を持っていましたが、現実はずっと厳しめです。多忙だった12月に心が折れかかる事件もおきました。

ここ数日、静かな環境下で数時間にわたり、内省する時間を持ちました。僕はこれからどう生きたいのか、妻と子どもとの関係はどうあるべきなのか。離婚して、本当の「ぼっち道」を進むのもありか。大掃除の時も、1月2日のランニング始めでも考え続けました。

出した結論は、こうです。

「どうにか、この2023年の1年間は頑張ってみる」

やり直したい気持ちは強く、現時点で妻との関係を諦めることはできません。努力の継続を選びました。

今年の干支であるウサギは、その穏やかさから「家内安全」の象徴とされます。夫婦関係の改善を目指す年としては、実にふさわしい。

こちらのニュースレターで、その成果を披露できることを願っています。

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01 皆様へのご挨拶